こんにちは、FP2級技能士のあんずです。

不妊治療が保険適用されたけどぶっちゃけいくらかかるの?
辛くて先の見えない不妊治療。2022年4月から保険適用になったとはいえ経済的な負担があるのはかわりありません。
私は不妊治療を1年半程、実践し35歳でようやく第一子を妊娠することができました。
こちらのブログでは私が行った不妊治療にかかった費用を
不妊治療の内容やステップアップのタイミングと合わせて紹介していきます。
私の場合は、タイミング法6回、人工授精3回、体外受精1回となり一通り不妊治療の経験はしていると思います。
費用は回数で割っていただければ1回あたりの金額がでます。
クリニックによって金額が違うこともありますが、少しでも不妊治療を検討している方の参考になれば幸いです。
私が受けた不妊治療の費用合計は総額36万円(自費診療込)
私はタイミング法、人工授精、体外受精と3種類の不妊治療を行いましたが、
体外受精を行うタイミングで紹介状を書いていただき不妊治療専門の病院へ転院しました。
総額36万円の内訳は以下の通りです。
また不妊治療は保険適用と自費診療が混在している部分があり、それらをわけて書くとややこしいので
今回は総額費用と回数だけを記載させて頂きます。
また転院の都合上、卵管造影検査と精液検査は転院の前と後で2回ずつ行っております。
卵管造影検査、精液検査などの諸検査 約5万円
とにかく検査が多く、保険適用でない検査も含まれます。
夫婦ともに異常は特に見つかりませんでした。
・卵管造影検査2回 約10000円
・精液検査2回 約5000円
・採卵前術前検査 約20000円
・卵巣年齢の検査 約5000円
・子宮頸がん検査 約5000円
・風疹の予防接種 約6000円
タイミング法6回 約3万円
最初は排卵誘発剤(クロミッド)を処方してもらい生理5日目~5日間飲んでいました。
そして基礎体温表をもとにタイミングをとり、様子を見るのを3回繰り返しました。
4回目からは排卵前に病院へ行き卵子の大きさを計ってもらい、排卵日を予測します。
その際に尿検査キットを貰い2日後再度通院し、排卵誘発の注射を打ち、その夜タイミングをとります。
これを3回繰り返し、タイミング法は計6回、かかった金額は薬の分もいれて約3万円程でした。
人工授精3回 約3万円
タイミング法を6回行っても妊娠しなかったため、人工授精へステップアップを勧められました。
流れはタイミング法とほぼ一緒で、生理後クロミッドを服用し、先生に卵子の大きさを見てもらい
排卵誘発の注射を打ちます。
当日は夫の分を容器に入れて、病院に持っていき、先生が調整してくれたものを直接入れるという感じです。
特に麻酔などもせず、ベッドの上で行います。1回目は少し痛みがありましたが、2回、3回目は慣れてそこまで痛みを感じることはありませんでした。
本来は6回するとのことですが、私が当時34歳だったのと、4回目からはデータが下がることを考慮して先生が転院を進めてくれました。紹介状を書いていただき不妊治療専門院へ転院します。
採卵と凍結1回 約18万円
採卵する前に自己注射をして卵を沢山育てます。約14日間毎日注射するのが本当に怖かった・・・
注射が終わったら、卵子の育ち具合を見て、採卵する日を決めます。
採卵は全身麻酔で、卵巣に直接注射をして卵子を採取します。
自己注射の後にちょっとした手術をするので結構大変な時期です。
夫の○○を病院に持ち込み、採卵したものに振りかけて受精を待ちます。その際に経過を見ながら受精させる装置(タイムラプス)を使用したのですが、こちらは先進医療なので実費で66000円かかりました。。。
受精卵が順調に細胞分裂をすると【胚】というものになります。
その【胚】を一旦冷凍し、その間に子宮内膜を厚くする治療に入ります。
凍結胚移植1回 約7万円
【胚】を冷凍保存している間に、子宮内膜を厚くするため薬を服用します。
薬は全部で3種類あり
・下腹部に貼るエストラーナテープ 3枚/2日
・膣錠 ルティナス 3錠/日
・服用 デュファストン 3錠/日
これらを生理開始3日目~移植後もしばらく続けます。
移植は所要時間15分程。血液検査の時間と合わせても1時間くらいで終わります。
高度不妊治療に高額療養費制度が使える!
高額療養費制度とは申請すると月にかかる医療費の上限が定まり、それ以上は支払いが不要になる制度です。
医療費の上限は月収に応じて決まりますが、日本人の平均年収からするとだいたい8万円前後。
私は低所得者なので57,600円(2023年時点)でしたので、月内でそれ以上かかる保険診療の場合は請求額が0円になりました。
注意点としては
・自費診療や先進医療の場合はそれに該当しない
・次月がきたらリセットされる
以上2点が挙げられますがそれにしても大変ありがたい制度です。
高度不妊治療が保険適用になると3割負担の他にこちらの制度が使えることも頭にいれておきましょう。
こちらを申請するには3つの方法があります。
・マイナンバーカードを受け付け時に提示し、高額療養費制度を使用すると聞かれるので
【はい】を選択する
・保険協会へ限度額適用認定証を申請し郵送で送ってもらう(所要日数約1週間~10日)
・窓口で一旦料金を支払い後から高額療養費支給申請書を提出し払い戻しを受ける
おすすめは窓口負担が少なくなrマイナンバーカードか限度額適用認定証の利用です。
両方とも時間がかかるので早めに申請することをお勧めします。
また限度額適用認定証は申請書が発行された月の1日から1年間有効です。
例ですが、5月末に申請して、発行されたのが6月3日になると、使えるのは6/1~来年の5月末日になりますので今年5月に発生した医療費には適用されませんので注意が必要です。
不妊治療は自治体の助成金で半額に?!
さて先ほど高額療養費制度は自費診療と先進医療は対象外としましたが、
自治体の助成金は不妊治療にかかった治療費はすべて対象とするところがほとんどです。
私の自治体では半額の助成金を受け取ることができました。
不妊治療自体がまだまだ新しい医療のため、先進医療や自費診療が多いことも事実です。
しかし住んでいる自治体ではそれらもカバーしてくれる可能性が高いので、
助成金の有無を検索することを強くおすすめします。
助成金を受け取るには、請求書の他に診療明細書がセットで必要だったり、請求期間が決まっていたり
対象外の物(紹介状の費用など)もありますので、必ず確認しましょう。
流れとしては自治体の申請用紙に病院側で記入をしてもらい自治体へ申請します。
ただ、病院側で費用の計算などが発生するため別で料金が3000円程かかるので注意が必要です。
事前に病院にも確認をしておきましょう。
不妊治療の保険適用の条件は?
体外受精、顕微授精の保険適用条件は43歳未満となります。
40歳未満に関しては1子あたり6回まで
40歳以上43歳未満は1子あたり3回まで
の上限が設定されています。(2023年時点)
タイミング法、人工授精に関しては条件はありません。
サプリで葉酸とビタミンDを補おう!
妊活中から授乳期間までおすすめされているのが葉酸です。
その他、子宮にはビタミンD受容体があることがわかっています。
食事や日光浴で摂るのが一番だと思いますが、不足分はサプリで摂ることをおすすめします。
おすすめはDHCの葉酸サプリとビタミンD
私はDHCの葉酸サプリとビタミンDを摂っていました。
サプリは長く続けてこそ効果が出てきます。
コスパがよくドラッグストアで手に入りやすいDHCが一番続けやすかったのでおすすめです。
こちらのサプリは子供が欲しいと思った時から飲み始めることをおすすめします。
怪しげな健康食品やマルチには気を付けよう
不妊治療中は精神的にもかなり不安になり何にすがりたくなってしまいます。
しかし世の中にはそんな人の弱みに付け込み、水やアロマオイルなど高価な健康食品やスピリチュアルな商品を売りつけたりする人もいます。
私も実際に知り合いからそのような話を聞き怖くなってしまいました。
不安なことがあれば、パートナーやお医者さん、看護師さんに相談するのが一番だと思います。
ただでさえお金がかかる不妊治療。こういったことには気を付けていきましょうね!
不妊治療にかかった医療費は控除の対象に!確定申告をしよう
不妊治療には高額の医療費が発生します。
不妊治療費も医療費控除の対象になる為、1/1~12/31の間で発生した医療費を計算して、助成金や保険金を差し引いたお金が10万円を超えるようなら翌年の確定申告で申請をしましょう。
医療費控除は世帯でまとめてできるので、収入が高い人が代表で行ったほうが還付金が多く返却されます。不妊治療以外にも家族でかかった医療費をまとめておき準備をしておくとよいでしょう。
不妊治療は保険適用でかなり負担減!高額療養費制度、助成金、確定申告も賢く使おう!
長くて辛い不妊治療ですが、少しでもお金の負担が減ることで多少の心の余裕ができると思います。
使える制度でも申請しないとお金は戻りませんので、不妊治療を決意した際にはお金の事も調べながら賢く治療をしていきましょう。
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